ハンチ
◆ハンチ
神水の直轄区連隊長。守護者。ケルビーと契約をしている。
幼少の頃は、「太陽の微笑み」と呼ばれるほどの愛らしい女の子だったが、
湖での船遊びで溺れかけた時、ケルビーに契約を迫られ、それを受け入れた。
代償に「魅力」を支払ってしまった彼女に近づく人間は誰もいなくなった。
おのずと性格も卑屈になっていき、ますます嫌われる要素を蓄えていく。
契約者であることを買われて入団した封印騎士団でも、彼女をかまう者はいなかった。
見え透いたおべっかを使ったところで誰も相手にしてくれない。
唯一、“道具”を探していたジスモアが声をかけてやる。
新封印制度により連隊長となっても、彼女の誰にでも媚びへつらう態度は変わらない。
嫌われ具合も変わらない。
同じ連隊長で、男でありながら妖しい魅力をぞんぶんにふるうヤハには嫉妬に似た感情を覚えている。